忙しさが駆り立てる情熱

病院によっては、やたら忙しいのではないでしょうか。忙しい病院で働く看護師は、「この病院に入職する前に忙しいとは聞いていたけれど想像以上だわ。でもこの病院で働くようになってから、自分以外の人に尽くしていくことの意義の高さを知るようになったし、患者へ看護をする際に真心を込めようという気になるわ」と感じているかもしれません。忙しさに身を任せるようにして仕事をしている看護師がいると思い、忙しさが余計なものを取っ払ってくれているように感じることがあると考えられます。言い換えれば、忙しい仕事が心に雑念が入る余地を与えていないのではと感じて、忙しさが仕事に集中させていると思うのです。いかにも仕事一筋の看護師は、そうした意識を高めた上で質の高い看護を実践しているのではないでしょうか。
 
仕事の忙しさが人生を豊かにしているように感じてくる看護師が少なくないと思います。忙しさが看護の担い手としての生命線だとさえ捉えるようになるかもしれません。それだけ仕事が忙しいことで、仕事に情熱を傾けていこうとする気持ちを強くしていくと考えられて、仕事を生きがいにしている看護師は、往々にして日常の忙しさを心から楽しんでいるのが窺えるのです。仕事が忙しいと感じたときに、変革の兆しが迫っていることを意味するのではないでしょうか。抜本的な構造改革をしていこうとするくらいの姿勢で仕事に取り組んでいくことが重要になると思います。